稲荷神社は，万代町から三社神社を過ぎ，さらに埠頭に向かって500メートルほど進んだ所に鎮座する。周囲には水産物市場や漁協の倉庫，酒造会社などの大きな建物が並ぶが，古い町並みも残っている。社号標には「湊稲荷神社」とある。
「神社明細帳」（明治十六年）に「中蒲原郡沼垂町字稲荷町 無格社・稲荷神社」とある。
祭神は宇賀魂命で，合殿に金刀比羅神（大物主命）と西宮神（事代主命）を祭る。創立の時期は不明。
場所柄，漁業関係者の信仰を集めている。「沖ノ口湊稲荷神社」とも呼ばれ，崇敬を集めた。
拝殿は奥行きがある。本殿は道路からかろうじて見ることができる。
