新潟市神社探訪

間神社(新潟市秋葉区小口〈こぐち〉)

間神社
間神社(あいだじんじゃ)は,JR新関駅の西約500メートルに鎮座する。
鳥居の脇に由緒の書かれた看板がある。
それによると,間(あいだ)家の下男が河童を懲らしめようとしたが,謝るので許した。河童はお礼に毎朝魚を届けるようになり,戸口の木製の鍵に魚がかけてあった。しばらくして鍵を鉄製のものに取り替えると,河童は来なくなった。河童は鉄を嫌うのである。その後は水難は無くなり,間神社は水難除けの神となった。
別の伝承では河童を懲らしめた者の名はただ「忠右衛門」とされ,「間」との関連は不明である。
社域の前を能代(のうだい)川が流れるが,ちょうどこの間神社のあたりで丘陵と川筋が切迫している。かつては急流で,水難事故も多かったと思われる。水にかかわる神をここで祀ったのが神社の起源で,これとは別に河童の伝承もあったのであろう。

間神社拝殿の額間神社拝殿内部
社殿の中に大きな石塔があり,なにか文字が刻されているようだが判読不能。

(新潟県新潟市秋葉区小口,JR磐越西線・新関駅から徒歩10分)
2004.6.13


新潟市秋葉区(旧 新津市〈満日,阿賀浦,新関地区〉)神社