新潟県神社探訪

中山神社(五泉市橋田〈はしだ〉)

橋田の中山神社
中山神社は,JR磐越西線五泉駅の西約4キロメートル,橋田地区に鎮座する。
延暦三年(784)の創立と伝える。康永三年(1344)に近江国坂本の山王宮を分霊して山王権現と称したが,明治元年(1768)に日枝神社と改称し,さらに四十三年(1910)に中山神社と改めた。
祭神は大穴牟遅命(オホナムチミコト)と大山咋命(オホヤマクヒミコト)である。ただし『風土記節解』は金山彦命・金山姫命とし,『神名帳考證』は金山彦命・中山祇とする。
(参考:山王信仰とは?

『越後野志』は,当社を「延喜式」所載の「中山神社」(蒲原郡十三座の一)とする。しかし『越後國式内神社考』は『越後野志』の説を否定し,当社を「式内・宇都良波志(うつらはし)神社」であるとする。
また,かつて鶉橋(うづらはし)の地にあった天神社が当社に合祀されているが,それを「式内・宇都良波志神社」だとする説もある。

石の鳥居をくぐると,鬱蒼とした杉並木となり,長い石段の参道が始まる。
橋田の中山神社参道橋田の中山神社拝殿
杉の巨樹を見上げながら石段を登ると拝殿が見えてくる。
本殿は拝殿の裏の一段高いところにある。(→中山神社本殿へ)

橋田の中山神社参道橋田の中山神社
拝殿の装飾は精巧なものである。
拝殿の周囲にはいくつかの境内社がある。(→中山神社境内へ)

(新潟県五泉市橋田,JR磐越西線・五泉駅から徒歩60分)
2004.6.13


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