金刀比羅神社は,内野町の上新田(現在は上新町),西内野小学校の西に鎮座する。
この集落全体を網の目のような古い道が覆っている。もっとも見つけにくい神社のひとつである。
社域は集落のはずれで,小高い丘になっている。
明治十年(1877),村内の某氏が西南戦争に従軍し,讃岐から御神体を受けて自宅で奉祀したが,しだいに村内の崇敬が篤くなり,神社を建てて祭ることになったのが起源だという。
祭神は大物主命である。
拝殿横に太子堂が祭られている。
社殿の装飾の豪華さに眼を奪われる。保存状態もいい。「昭和十三年」の銘がある。
社号の扁額の四辺が龍の彫刻で飾られており,珍しい。
(新潟市西区内野上新町,新潟交通バス赤塚線・新中浜下車徒歩20分)
2004.6.5