新潟県神社探訪

塩竈神社(胎内市荒井浜〈あらいはま〉)

胎内市塩竈神社参道入り口
塩竈神社は,荒井浜の海岸から800メートルほど内陸に進んだ砂丘の上に鎮座する。松林に囲まれた閑静な場所である。
「神社明細帳」(明治十六年)に「北蒲原郡荒井濱村字大井ノマ 無格社・鹽竃神社」とある。
伝承によると,村民が塩焼きを業としていたころ,海から神像が漂着し,塩釜のかたわらに祠を建て,「塩竃ノ神」として祭ったのを起源とする。
また,当時の村名は「外濱」であったが,神像を洗い清めたのにちなんで「洗濱」と改め,その後,表記を「荒井濱」とした。
のち奥州の塩竈神社から分霊し,氏神として崇敬した。
祭神は塩土老翁,武甕槌命,経津主命である。
明治四十年(1907),村内の神明宮(天照大御神)を合併した。
胎内市塩竈神社

塩竈神社塩竈神社
社殿は享和三年(1803)再建のものである。拝殿に「塩竈大明神」の額が掛かる。

金毘羅大権現
境内に金毘羅大権現の石塔(天保十三年)が祭られている。

(新潟県胎内市荒井浜793,JR羽越本線平木田駅から徒歩60分)
2004.4.28, 2013.3.30


胎内市(旧 中条町〈乙地区〉)神社