新潟市神社探訪

諏訪社(新潟市東区榎町〈えのきちょう〉)

榎町の諏訪神社(背後から)
諏訪社は,新栗ノ木川・通船川・臨港貨物船に囲まれた工場地帯に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「中蒲原郡山下新田ノ内榎新田字沼田 無格社・諏訪社」とある。
旧榎新田の産土神で,祭神は健御名方命である。
「明細帳」は延宝三年(1750)創立とするが,享保二十年(1735)の新発田藩の調査に「榎島諏訪大明神」として記載されているという。
榎町の諏訪神社榎町の諏訪神社拝殿内部
簡素な社殿のほか,一対の灯籠がある。鳥居があるべき場所は駐車場になっている。
鎮座地は,完全な工場地帯である。製紙会社の工場や倉庫,駐車場などに包囲されている。

榎新田はかつて木戸村に属した。木戸村は明治二十一年(1888)に,山潟村・石山村と合併して石山村となり,さらに昭和十八年(1943)に新潟市に編入した。

(新潟市東区榎町,JR新潟駅から徒歩35分)
2004.4.22, 2009.4.26


新潟市東区(石山地区)神社