新潟市神社探訪

神明宮(新潟市江南区丸山ノ内善之丞組〈まるやまのうちぜんのじょうぐみ〉)

丸山ノ内善之丞組の神明宮
神明宮は,旧新潟市と旧亀田町の境界に近い丸山新田に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「中蒲原郡丸山新田ノ内内善之丞組字見晴塲 無格社・神明宮」とある。
丸山ノ内善之丞組の産土神で,創立は享保元年(1716)と伝える。祭神は天照皇大御神である。
鳥居の左に「神明宮」と刻された社号標(昭和十年)が建つ。
丸山ノ内善之丞組の神明宮神明宮拝殿
古くは「大日宮」と称したが明治期の神仏分離政策により,明治三年(1870)神明宮と改めた。
拝殿内の額には「大日大龍権現」とある。旧来の信仰が今も続いているのだろうか。

丸山ノ内善之亟組の神明宮
神明宮が鎮座する善之丞組(ぜんのじょうぐみ)とは,丸山新田内の字名である。
慶安四年(1651)に善之丞なる者がこの地を開拓したという。
拝殿脇に善之丞の顕彰碑がある。ただし碑には「善之亟」と刻されている。
「亟」(きょく)と「丞」(じょう)は別字だが,かつては「善之亟」という誤記が通行していたようである。さらに「凾」(かん,「函」の異体字)と誤った文献もある。

(新潟市江南区丸山ノ内善之丞組335,JR信越線亀田駅下車徒歩20分)
2004.3.29


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