新潟市神社探訪

和田神社(新潟市江南区和田〈わだ〉)

和田の和田神社
和田神社は,和田堤防バス停の下に鎮座する。境内は古木が多く,薄暗い。
「神社明細帳」(明治十六年)に「中蒲原郡和田村字中村 無格社・諏訪神社」とある。
創立年月は不詳だが,御穂須須美命を祭神とする和田村の一部の産土神であった。
享和三年(1803)と天保十四年(1843)の二度の再建の記録がある。
和田の和田神社拝殿
比較的大きな拝殿に「和田神社」の額が掛かっている。
旧和田村は,明治八年(1875)に庚村と下和田村が合併して成立した村であり,当社(諏訪神社)は下和田の産土神である。
合併前の庚村の産土神は神明宮(祭神は天照大御神)である。
二社を合わせて和田神社と改称したのである。『新潟市史』(資料編10民俗 I〈1991年〉)には,和田地区の神社として「神明宮」「諏訪神社」の二つをあげているので,合併されたのは最近のことと思われる。(神明宮の旧跡は,和田地区の西のはずれ,和田公民館の横にある。→神明宮旧跡
和田神社拝殿内部
拝殿の中に「神明宮」「諏訪宮」の二つの額がある。

和田の和田神社狛犬
狛犬は昭和三十年(1955)のもの。

(新潟市江南区和田1379)
2004.3.21


新潟市江南区(両川地区)神社