神明宮は,信濃川右岸堤防上の天野バス停の北500メートルに鎮座する。
かつての信濃川は天野と舞潟・平賀の間を流れていた。つまり天野地区は川の左岸に位置し,白根郷と地続きだったのである。この神明宮のすぐ東を信濃川が北上していたのである。
「神社明細帳」(明治十六年)に「中蒲原郡天野新田字屋敷前 無格社 神明宮」とある。
慶長年間の創立で,天野新田の産土神である。
祭神は大日孁貴尊である。
本殿は,流れ造りのしっかりしたもの。
狛犬は小ぶりで古雅なものである。台座には「元治元年」(1864)と刻されている。
なお,大正二年(1913)に字前川原の稲荷社(宇賀魂命)を合祀した。
しかし今は稲荷社(天野二丁目)も独立して存続しているようである。
(新潟市江南区天野1500,新潟交通バス新潟小須戸三条線の天野バス停より徒歩5分 )
2004.2.25