諏訪神社は,内野の町を流れる新川の西側,小高い丘の上に鎮座する。参道途中の石柱には「諏訪神社」とあり,社殿の額には「諏訪宮」とある。
「神社明細帳」には「西蒲原郡五十嵐濱村字川上 無格社・諏訪社」とある。祭神は健御名方命である。
旧五十嵐濱村のうち一部の産土神であるが,創立年代は不明である。
かつて中五十嵐地区(現在の新潟大学キャンパス一帯)は砂の害がひどく,寛政(1789-1800)のころ集落ごと山五十嵐(現在の五十嵐三の町)に移住したという。
当社も住民とともにこの地に遷座したのであろう。
参道は長く,朱の一の鳥居のほかに石鳥居が二基建っている。二の鳥居には天保五年(1834)の銘がある。
拝殿,本殿ともに大きく,細部の彫刻も豊富である。「明細帳」に「増改築ノ件明治四十一年十月二十八日届出」という附記がある。
本殿の背後に独立して本殿が建っている。
社殿の右に神明社(天照皇大神)がある。
(新潟市西区五十嵐三の町中3-21,JR内野駅より徒歩10分)
2003.4.13, 2012.11.11
参考:諏訪信仰とは?