新潟市神社探訪

水神社(新潟市中央区上沼〈うわぬま〉)

上沼の水神社
水神社は,新潟バイパス女池インターの南500メートルに鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「中蒲原郡曽川村字上沼 無格社・水神社」とある。
祭神は水波能賣命(ミヅハノメミコト)である。むかし大池があり水神様を祀ったのが起源だという。
曽川村は明治二十二年(1889)に「曽野木村」の一部となり,その後,旧曽野木村のほぼ全域は新潟市江南区に編入された。
しかし当社のある上沼地区は,現在は新潟市中央区に属している。

ここは鳥屋野潟の西岸の低湿地であり,かつてはこの神社の西にも潟があった(今は下水処理場になっている)。当社は,潟の氾濫を鎮めるために水の神を祭ったのであろう。
上沼の水神社社殿
今は近くに親松排水路などが整備され,水害の恐れも激減した。
そのためか,このお宮は無惨に荒廃している。社地に公民館があるが,これもすでに機能していないように見える。

(新潟市中央区上沼3731,JR越後線 関屋駅より徒歩50分 )
2003.8.20


新潟市中央区(曽野木地区)神社