新潟市神社探訪

鳥屋野神社(新潟市中央区鳥屋野〈とやの〉)

鳥屋野神社
鳥屋野(とやの)神社は,西方寺の南に鎮座する。周辺の地盤が低いため,階段を少し登ったところに社殿がある。
「神社明細帳」(明治十六年)に「中蒲原郡鳥屋野村字上中澤 村社・日枝神社」とある。
元来は大山咋命(「明細帳は」祭神を「大山祇命」とするが,誤りか)を祭神とする日枝神社であった。
「明細帳」の記録する伝承には,承久三年(1221)寺泊に滞在中の順徳天皇が当村へ行幸し,ご休息の地に創立したとある。
「山の上の王様」の意をもって「山王宮」と称して祀ったが,維新後に「日枝神社」としたという。
あるいは,佐渡に流されて崩じた順徳上皇の霊を合祀して産土神としたともいう。
昭和八年(1933)に村社に列せられ,昭和四十七年(1972),字地蔵山にあった愛宕神社(火産霊命)を合併し,社号を鳥屋野神社と改めた。

鳥屋野神社拝殿鳥屋野神社本殿
社殿は豪華というわけではないが,しっかりした構えである。
鳥屋野神社拝殿内部

北東300メートルには越後七不思議のひとつ逆さ竹の薮がある。

(新潟市中央区鳥屋野3-3-38,JR越後線青山駅より徒歩40分)
2003.8.20


新潟市中央区(鳥屋野地区)神社