鎮座地の太郎代地区は新潟市の北東端の町で,当社は新潟市最北端(北緯37度58分56秒)の神社である。
この地区は古くからの集落であるが,今は多くの工場に囲まれている。
当社は,太郎代浜バス停から新潟市方面に少し戻った静かな集落の中にある。
鎮座地は少し高台になっており,石段を登る。
正式の社号は「白山姫神社神明宮琴平神社合殿(はくさんひめじんじゃしんめいぐうことひらじんじゃあいどの)」である。
「神社明細帳」(明治十七年)に「北蒲原郡太郎代濱村字馬見山 無格社・白山媛神社神明宮琴平神社合殿」とある。
祭神は菊理姫尊,天照皇大御神,大物主命である。
二の鳥居に掛かるメガネ形をした独特のしめ縄は北蒲原地区に多い様式で,新発田市の古四王神社や,新富町の神明宮に類似する。
かつては社殿を直接見ることができだが,その後,覆屋で保護された。
拝殿前の狛犬は素朴な形で,かなり摩滅している。
境内に稲荷神社が祭られているが,由緒などは不明。
(新潟市北区太郎代500番地甲)
2003.7.17, 2006.4.1, 2017.5.21
参考:白山信仰とは?