ここは海岸から2キロほどしか離れていない標高わずか10メートルの場所だが,ふしぎなことにミズバショウの自生地がある。
尾瀬のような景観だが,ここに咲くミズバショウの花は,山小屋の排水で肥満した尾瀬のそれよりよほど上品である。
湿地には野鳥も多い。
一帯は飯豊山系の融雪水が豊富に湧き出しており,「どっこん水」と呼ばれている(語源については諸説ある)。
この清浄な自然水が,ミズバショウの群生やイバラトミヨ(トゲウオ科の淡水魚)の生息を助けている。
(新潟県胎内市地本)
2009.5.5, 2010.4.4, 2017.3.29, 2018.3.28