神明社は,越中舟橋駅(富山地方鉄道)の北150メートルに鎮座する。
旧竹内村の鎮守で,天照大御神を祭神とするが,創立年月は不明である。
昭和二年(1927),上村重に鎮座する白山神社(菊理姫命)と稲荷村に鎮座する稲荷神社(倉稲魂神)を合併した。
(以上の由緒は,富山市新庄町の新川神社(http://niikawajinjya.com)の「ゆかりの神社」の項によった。)
社殿は少し高い場所にあり,十数段の石段を登る。
実は神明社の境内は「天神堂古墳」と呼ばれる,全長38メートルの前方後円墳である。
この周辺には,3世紀前半から5世紀前半にかけて有力首長を埋葬した古墳が点在する(白岩川流域古墳群)。
天神堂古墳の被葬者について,この地の伝承では,景行天皇の命を奉じた武内宿禰がこの地を巡視し,ここに留まった三男の武内藤津が村の開発に尽力して没したので神として祀られたという。
境内の片隅に石仏が並んでいるが詳細は不明。
境内は樹木で囲まれ,苔むしている。
社地を南方から眺める。
(富山県中新川郡舟橋村竹内476)
2015.4.30