諏訪神社は,富山ライトトレールの競輪場前駅の北西200メートルに鎮座する。
万治二年(1659),西岩瀬に鎮座した諏訪神社を勧請したのが起源である。その時の鎮座地は現在の岩瀬萩浦町(北東500メートル)であった。
その後,文政十年(1827),岩瀬諏訪町に遷座し,さらに富岩運河の工事により,昭和十七年(1942)に現在地に遷座した。
祭神は建御名方命で,相殿で天照大神と大山咋命を祀る。このほか,現在は宇迦之御魂神,少彦名神,菅原道真公,前田利家公も祀る。
平成十三年(2001)に社殿を新築した。
拝殿中央の額に「神明社 諏訪社 山王社」とある。また左には「天満宮」「霊廟」の額が掛かっており,右手には絵馬が飾られている。
参道の狛犬の台座には「嘉永七歳 甲寅 八月吉日」(1854)の刻銘がある。
境内に大黒天を祀る小殿が建っている。
(富山県富山市岩瀬白山町)
2014.9.4