院内社は，二上射水神社（越中総社射水神社）の東700メートルに鎮座する。
祭神は菊理媛命である。
二上射水神社に伝わる「築山行事」と称する古来の神事では，二上射水神社の祭神である二上大神のほか，摂社の日吉社とともに神事に加わる。
この神事では，二上射水神社の春の例祭の後，境内を三つの神輿が巡り，途中で院内社の神輿だけが一旦鳥居の外に出てから，二上大神と日吉社の神輿の間に割り込む「院内わりこみ」という不思議な手順が踏まれる。その行為の意味は伝わらない。
当社は二上射水神社の摂社であったが，明治になって射水神社が高岡城跡に遷り（→射水神社），その摂社となったが，神事はこの故地だけで継承されている。
一直線の参道は，かなり傾斜がある。
社殿は神明造りである。