諸国神社めぐり

伊勢山皇大神宮(横浜市西区宮崎町〈みやざきちょう〉)

伊勢山皇大神宮鳥居
伊勢山皇大神宮(いせやまこうたいじんぐう)は,桜木町駅(横浜市営地下鉄)の西450メートルに鎮座する。
明治三年(1870)に県知事の井関盛艮(いせきもりとめ)が創立した。
井関は,貿易港として急速に発展しつつあった横浜の人々の精神的支柱が必要と考えたのである。
戸部に鎮座した神明社(かつて伊勢神宮から勧請したと伝える)が現在地に遷座され,横浜の総鎮守となった。
当社が鎮座する丘陵は「野毛山」と称していたが,遷座後は「伊勢山」と改められた。 祭神は天照大御神である。

伊勢山皇大神宮社殿伊勢山皇大神宮本殿
現在の本殿は,創建150年を記念して伊勢神宮から下賜された内宮の旧西宝殿を移築したものである。
平成三十年(2018)10月に遷座祭がおこなわれた。

伊勢山皇大神宮境内の杵築宮
本殿の横に杵築宮(きづきのみや)の社殿がある。祭神は,大国主命,豊受姫大神,須佐男命,月讀命,住吉三柱神である。
また野毛地区の守護神として別の場所(野毛子之大神社跡地)に祀られていた子之大神(祭神は大国主命と姥姫)も現在は杵築宮に合祀されている。

伊勢山皇大神宮境内の大神神社磐座伊勢山皇大神宮境内の大神神社磐座
杵築宮の隣に大神神社磐座(おおみわじんじゃいわくら)がある。
平成八年(1996)に奈良三輪山の大神神社の分霊(大物主命)を祀ったものである。

(神奈川県横浜市西区宮崎町)
2019.6.16

横浜総鎮守 伊勢山皇大神宮(公式サイト)


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