諸国神社めぐり

二宮神社(千葉県船橋市三山〈みやま〉)

船橋市三山の二宮神社社頭
二宮神社は,薬園台駅(新京成電鉄)の南東2キロメートルに鎮座する。
弘仁年間(810-824)の創立と伝える古社で,『延喜式』(神名帳)所載の「寒川神社」(下総國千葉郡二座の一)の候補である。
(千葉市中央区寒川町の寒川神社も「’式内・寒川神社」の候補である。)
近郷23村ケの総社として崇敬された。かつては「三山明神」と称されたが,「二宮神社」の称も古い。「二宮」の称謂は,下総一宮の香取神宮に対するものである。
明治五年(1872)に郷社となった。
主祭神は建速須佐之男神,櫛稲田比賣命,大國主命で,治承四年(1180)に藤原時平が合祀された。
また,明治になって沈淪の若宮八幡神社(大雀命)と当社の摂社であった阿波八幡神社(譽田別命)を合祀した。

船橋市三山の二宮神社参道
参道はいったん下り坂となり,小川がある。
この流れは,当社の南西3キロメートル,習志野市津田沼の菊田神社の池に通じているという。
船橋市三山の二宮神社拝殿船橋市三山の二宮神社拝殿屋根船橋市三山の二宮神社拝殿屋根
現社殿は安永年間(1772-1781)に再建されたものである。
船橋市三山の二宮神社本殿船橋市三山の二宮神社本殿(部分)船橋市三山の二宮神社本殿
本殿の全体に繊細な彫刻が見られる。

(千葉県船橋市三山5丁目20-1)
二宮神社(公式サイト)
2018.11.23


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