諸国神社めぐり

譽田八幡神社(千葉県習志野市大久保〈おおくぼ〉)

習志野市大久保の譽田八幡神社社頭
譽田八幡神社(こんだはちまんじんじゃ)は,京成大久保駅(京成本線)の北西500メートルに鎮座する。すぐ北に,騎兵旅団司令部の跡が整備された八幡公園がある。
鳥居や玉垣は平成二十四年(2012)に新調されたようである。
当社の発祥は,延宝(1673-1681)に市角頼母(いちかくたのも)が一族郎党とともに当地に移住し,河内の誉田村(現,大阪府羽曳野市誉田三丁目)の誉田八幡宮の分霊を奉斎したのが起源と伝える。
初めは現社地の南西1.3キロメートルの本大久保三丁目に鎮座したが,二度移転して現在地に定まったという。
(旧社地に近い富士見公園(本大久保二丁目)に小祠が建てられている。)
境内の掲示によると,現在の祭神は誉田別尊(応神天皇),神功皇后,仲哀天皇第四皇子の三柱である。
「第四皇子」とは『古事記』の「(仲哀天皇が)息長帯比売命すなわち神功皇后を娶って産んだ品夜和気命」であろうか。応神天皇の同母兄弟である。

習志野市大久保の譽田八幡神社参道
参道の狛犬の台座には嘉永六年(1853)と刻されている。
習志野市大久保の譽田八幡神社社殿習志野市大久保の譽田八幡神社本殿
社殿は安政二年(1855)に改築されたという。
習志野市大久保の譽田八幡神社本殿細部習志野市大久保の譽田八幡神社本殿彫刻
習志野市大久保の譽田八幡神社本殿彫刻習志野市大久保の譽田八幡神社本殿彫刻

習志野市大久保の譽田八幡神社境内社
境内社がまとめられた社殿がある。奥から,蔵王神社,疱瘡神社,春日神社,金刀比羅神社,三峯神社,天満宮,稲荷神社の石祠が並んでいる。
手前に,改修前の石祠などが保存されている。

(千葉県習志野市大久保4-4-27)
2018.11.23


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