鹿嶋神社は,JR(東海道本線)大井町駅の南南西1.5キロメートルに鎮座する。南250メートルに大森貝塚遺跡がある。
安和二年(969年),常行寺の尊栄法印が常陸の鹿嶋神宮より勧請し,別当として来迎院を創建したのがたのが起源である。かつては鹿島社,鹿島大明神社などと呼ばれていた。
明治の神仏分離政策によって来迎寺から分離され,大井村の村社となった。
祭神は武甕槌神である。
現在の社殿は昭和六年(1931)の建築である。
現社殿の向かって右に旧本殿が保存されている。
かつては社殿の周囲に三峰神社,金刀比羅神社,天祖神社,八幡神社,稲荷神社が祀られていたが,現在はこの旧本殿に合併され,境内社として祀られているという。
旧本殿は文久二年(1862)の造営で,四面が繊細な彫刻で覆われている。
(東京都品川区大井6-18-36)
2018.11.3