諸国神社めぐり

青渭神社(稲城市東長沼〈ひがしながぬま〉)

稲城市東長沼青渭神社社頭
青渭神社(あおいじんじゃ)は,JR(南武線)稲城長沼駅の南150メートルに鎮座する。
当社は,『延喜式』(神名帳)の「青渭神社」(武藏國多磨郡)の論社である。調布市深大寺元町の青渭神社と青梅市の惣岳山山頂(沢井3丁目)の青渭神社も『延喜式』の「青渭神社」の候補である。
当社の創立時期は,社伝によると弘仁年間(810-824)である。古くは「大沼明神」とも称した。
祭神は,境内の由緒には「青渭神,猿田彦命,天鈿女命」とある。ただし『式内社調査報告』(第十一巻)は大國主命とする。
明治六年(1873),郷社に列せられた。
稲城市東長沼青渭神社拝殿稲城市東長沼青渭神社本殿
社殿は昭和四十九年(1974)に改築されたコンクリート造である。本殿は従前のものが保存されているという。

稲城市東長沼青渭神社境内社
境内社が並んでいる。
稲城市東長沼青渭神社境内社
拝殿前から参道を見る。石狛犬が二対ある。
稲城市東長沼青渭神社狛犬(吽形)稲城市東長沼青渭神社狛犬(阿形)
この狛犬の台座には「文政十三年」(1830年)の刻銘がある。
参道入り口に近い狛犬の台座には「明治十六年」(1883年)とある。

(東京都稲城市東長沼1054)
2015.11.28


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