諸国神社めぐり

不知森神社(市川市八幡〈やわた〉)

葛飾八幡宮境外摂社の不知森神社社頭
不知森神社は,JR(総武本線)本八幡駅の北東200メートルにある。
交通量の多い「千葉街道」(国道14号)に面した賑やかな場所であるが,この一角は「八幡の藪知らず」と呼ばれる異空間を形成している。葛飾八幡宮の「社宝」のひとつである。
かつては松,竹,柏など多種の樹木が鬱蒼としていたというが,近年は孟宗竹のみが優勢である。
江戸時代から,この藪に入ると二度と出られないという伝承があり,現在もこの神社の場所以外は禁足地である。
禁足地となった理由は,ここが葛飾八幡宮の旧地であるとする説のほか,平将門の墓所説,中に底なし沼がある,水戸黄門がここで怪異に遭遇したことに由来するなど,諸説あり一致しない。
葛飾八幡宮境外摂社の不知森神社葛飾八幡宮境外摂社の不知森神社小祠
小祠の横に,安政四年(1857)に建てられた「不知八幡森」の石碑がある。

不知森神社遠景

(千葉県市川市八幡2丁目)
2015.11.27


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