諸国神社めぐり

烏森神社(港区新橋〈しんばし〉)

烏森神社社頭
烏森神社(からすもりじんじゃ)は,JR新橋駅の西100メートルに鎮座する。周囲は飲食店が軒を連ねる,賑やかな一画である。
創立は平安時代にさかのぼる古社で,平将門にまつわる伝承を持つ。
天慶三年(940),平将門が東国で乱を起こした。鎮圧に向かう藤原秀郷(俵藤太)が,武蔵国のとある稲荷に戦勝を祈願したところ白狐が現れて秀郷に白矢を与えた。この矢を携えた秀郷は将門討伐を果たした。戦勝の礼に一社を勧請しようと考えた秀郷の夢に白狐が現れ,神鳥の群がる場所が霊地であると告げた。秀郷が現在の社地に至り,鳥の群れを見てここに神社を創建したという。
江戸の町を焼き尽くした明暦の大火(1657年)に当社は類焼せず,以後いっそうの崇敬を集めたという。
「烏森稲荷社」と称したが,明治六年(1873)現社号に改めた。
現在の祭神は,倉稲魂命,天鈿女命,瓊々杵尊である。
烏森神社社殿正面烏森神社社殿正面
現在の社殿は昭和四十六年(1971)の造営である。

烏森神社周辺

(東京都港区新橋二丁目15-5)
2009.10.18, 2010.10.11, 2018.9.21

東京新橋に鎮座する『烏森神社』のHP(公式サイト)


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