諸国神社めぐり

被官稲荷神社(台東区浅草〈あさくさ〉)

被官稲荷神社
被官稲荷神社は,内外の観光客でにぎわう浅草寺(せんそうじ)の裏手にひっそりと鎮座する。
幕末の侠客として有名な新門辰五郎(町火消十番組組頭)が創立した。
安政元年(1854),辰五郎の妻が重病をわずらった。辰五郎が京都の伏見稲荷に病気平癒の願をかけたところ全快したので,翌年,京都の伏見稲荷(倉稲魂神)を勧請して当社を創立した。
被官稲荷神社社殿被官稲荷神社社殿側面
一間社流造杉皮葺の社殿は創立時のもので,震災や空襲を経て残った貴重な文化遺産である。

被官稲荷神社境内被官稲荷神社境内

(東京都台東区浅草二丁目)
2006.5.14


南関東神社めぐり