敷津松之宮(しきつまつのみや)は,大国町駅(地下鉄御堂筋線,四つ橋線)の北200メートルに鎮座する。
境内に摂社の大国主神社が祀られていることから,地図などに「敷津松之宮大国主神社」と表記されることがある。
朝鮮半島から凱旋する神功皇后が敷津浦を通る時,武内宿禰が浜に荒波が打ち寄せるのを見て,松を三本植えて素戔嗚尊を祀って航海の安全を祈ったのが「松の宮」の起源だと伝える。
素戔嗚尊のほか,奇稲田姫命,事代主命,少彦名命を配祀する。
唐破風の下で猫がくつろいでいる。
拝殿前に大黒天の石像が置かれている。
境内の東にも鳥居があり,鳥居から伸びる参道の正面が摂社の大国主神社である。
神託によって延享元年(1744)に出雲大社を勧請した。祭神は大国主命である。
大国主神社は地下鉄の駅名の由来で,本社の松之宮より親しまれており,「木津の大国さん」と呼ばれている。
社殿に「日出大國社」の額が掛かり,社殿内に大黒天の像がある。
大国主神社の社殿の前にはネズミの石像が置かれている。
境内には,大国主神社のほかに楠稲荷社と白龍明神社がある。
(大阪府大阪市浪速区浪速区敷津西1-2-12)
2016.7.21