諸国神社めぐり

難波神社(大阪市中央区博労町〈ばくろうまち〉)

難波神社社頭
難波神社(なんばじんじゃ)は,地下鉄(御堂筋線)心斎橋駅の北450メートルに鎮座する。
南側が表参道のようであるが,幹線道路の御堂筋に面する東側にも入り口があり,目立つ。
反正天皇(第十八代)が現在の大阪府松原市上田付近に柴籬宮(しばがきのみや)を開いたとき,父の仁徳天皇を祭神として創建されたと伝える古社である。
現在の祭神は仁徳天皇で,素盞嗚尊を配祀している。
天慶六年(943)に上町台地の平野(現在の天王寺区上本町付近)に遷り,さらに豊臣秀吉が大阪城を築城した後,慶長二年(1597)に現在地に遷座したという。
旧社格は府社である。
難波神社拝殿難波神社本殿
昭和二十年(1945)の空襲により全焼し,昭和四十九年(1974)に再建された。

難波神社境内の十四柱相殿神社
境内の東南の隅に摂社の十四柱相殿神社(じゅうよんばしらあいどの)が鎮座する。
明治二十一年(1888),六柱相殿神社に鉾蔭神社(ほこかげじんじゃ)と安邦神社(やすくにじんじゃ)の祭神を合祀し,改称したという。
社殿の札によって確認出来る祭神は,水波能女大神,春日四柱大神,猿田彦大神,迦具土大神,豊受姫大神,天照皇大神,應神天皇,豊臣秀吉公,菅原道真公,楠正成公,徳川家康公の十四柱である。
難波神社境内の博労稲荷神社難波神社境内の金刀比羅神社
船場の商家に信仰された博労稲荷神社は,本社の西隣に鎮座する。
末社の金刀比羅神社は,もとは南堀江の御旅所に鎮座したという。

(大阪府大阪市中央区久博労町4丁目)
2013.8.11

難波神社(公式サイト)


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