恩智神社頓宮は,近鉄(大阪線)恩智駅の南東500メートルの「天王の森」と呼ばれる広場に祭られている。
ここは恩智神社の旧鎮座地とされる。
縄文期の土器などが出土することから,古い祭祀場跡とも考えられる。
南北朝時代の建武年間(1334-1338)に,恩智左近満一(恩智神社の神職で足利幕府と戦った武将)が東方の高台(現在の恩智城趾公園)に城を造営し,城から神社を見下ろすのをはばかって神社を現在地に遷したという。
現在は恩智神社の頓宮(お旅所)とされているが,長く牛頭天王を祭る祇園社であった。明治以後は,素盞嗚命を祭神とする八坂神社に改められた。
(大阪府八尾市恩智中町3丁目)
2012.6.14