都留美嶌神社(つるみじまじんじゃ)は,近鉄(大阪線)恩智駅の南800メートルに鎮座する。
社地の背後に玉串川(旧大和川)が流れている。
創立の経緯や祭神も不明であるが,『延喜式』(神名帳)の「都留美嶋神社」(河内國若江郡二十二座の一)に比定される古社である。
いくつかの資料によると,当社はかつては別の場所にあり,それは地名の由来でもある「都塚」と呼ばれる丘の上に鎮座したとする。
祭神を闇御津羽神(クラミツハ,伊邪那岐命が迦具土神を斬った時に生まれた神)とする説もあり,地元では「水の神」として信仰されている。
明治五年(1872)に村社に列せられた。
社殿は一段高い石垣の上に建てられている。
本殿はコンクリート製であろうか。
境内に稲荷社がある。拝殿前の石灯籠には「寛政十二庚申歳」(1800)の銘がある。
社域の周囲には,水田や畑が広がっている。
(大阪府八尾市都塚)
2012.6.14