諸国神社めぐり

旭神社(大阪市平野区加美正覚寺〈かみしょうかくじ〉)

平野区加美正覚寺の旭神社参道入り口
旭神社(あさひじんじゃ)は,JR(関西本線)平野駅の東800メートルに鎮座する。
旭神社と若宮八幡宮(摂社)の二社がそれぞれの社殿をもって祭られている。
境内に置かれた「旭神社誌」による由緒は以下のとおり。
旭神社は天平五年(733)ころ,若宮八幡宮は天平勝宝六年(754)ころの創建である。
現在地は若宮八幡宮の鎮座地で,旭神社は東500メートル,加美小学校のあたりに鎮座した。
明応二年(1493),畠山持国(1398-1455)の相続に端を発した正覚寺合戦のさい,畠山政長が旭神社に布陣して敗れ,当社は焼失した。また織田信長は石山本願寺攻めにあたって,境内に本陣を設けたという。
平野区加美正覚寺の旭神社社殿正面
現在の社地は応神天皇(品陀別尊)を祭神とする若宮八幡宮であったが,旭神社を元禄十二年(1699)にここに遷した。その際「割り拝殿」様式の現在の拝殿が建てられた。
旭神社の祭神は,旭大神で,素盞雄尊(牛頭天王)のこととされる。主祭神に合わせて天照大神,春日大神,諏訪大神,公守大神,勝手大神,堅牢地神,丹生大神,嶋戸大神が祭られている。
平野区加美正覚寺の旭神社本殿平野区加美正覚寺の若宮八幡宮本殿
左が旭神社の本殿で,寛文四年(1664)建造の春日造りである。
若宮八幡宮の本殿は江戸末期の建造である。

(大阪府大阪市平野区加美正覚寺1-17-30)
2011.2.21

旭神社(公式サイト)


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