諸国神社めぐり

五社神社(池田市鉢塚〈はちづか〉)

池田市鉢塚の五社神社
五社神社は,阪急宝塚線の石橋駅と池田駅の中間あたりの鉢塚地区に鎮座する。
神亀元年(724)に行基がこの地に多羅山若王子(釈迦院)を創建し,その鎮守社として奉祀したのが発祥とされる。今,当社の北東300メートルに鉢多羅山若王寺(はったらさん・にゃくおうじ),いわゆる尊鉢厄神(そんぱちやくじん)がある。
現在の祭神は,国常立尊,速素戔嗚尊,五十猛命,住吉大神,穴織大神の五柱である。
金剛界の五仏(大日如来,阿閦如来,宝生如来,阿弥陀如来,不空成就如来)を本地仏として五社大明神と称したが,明治になって五社神社と改称した。
池田市鉢塚の五社神社拝殿池田市鉢塚の五社神社本殿
このあたりでよく見かける横長で白壁の拝殿である。
池田市鉢塚の五社神社境内社
社殿脇の境内社。「恋之山八幡宮・南垣内天王社」の額が掛かっている。

池田市鉢塚の五社神社狛犬(吽像)池田市鉢塚の五社神社狛犬(阿像)
拝殿前の狛犬は畑天満宮のものに酷似する。

社殿の背後に古墳がある。6〜7世紀の豪族の墳墓と考えられる。上円下方墳と言う珍しい形だとされるが,元来方形であった下部の周囲が削られたものとする説もある。
鉢塚古墳鉢塚古墳
玄室内に鎌倉時代に作られた石造の十三重塔がある。

(大阪府池田市鉢塚2丁目4-28)
2009.10.25


大阪神社めぐり