諸国神社めぐり

住吉大社境内散策(住吉大社境内)

住吉大社の境内には多くの摂社,末社をはじめ,さまざまな古跡がある。

若宮八幡宮

住吉大社境内の若宮八幡宮
応神天皇と武内宿禰を祀る若宮八幡宮。この鳥居が典型的な住吉鳥居である。
応神天皇は神功皇后の御子で,皇后が新羅戦役から帰還して生まれたとされ,豊前の宇佐神宮を総本社とする全国の八幡神社で祭られている。

五所御前(ごしょごぜん)

住吉大社境内の五所御前住吉大社境内の五所御前
五所御前は第一本宮の横にある。
神功皇后が住吉大神を祀る地を求め,この場所の杉の木に鷺が三羽とまったのを見てここを鎮座の地と定めたという。
玉垣の中に小石が敷き詰められている。中に「五」「大」「力」のいずれかの字が書かれた石が含まれており,三種が揃うと五大力(体力・智力・福力・財力・寿力)がかなうという。

境内社群

住吉大社境内社
境内の北東隅に境内社がまとめられた一角がある。
奥から五社,招魂社(写真では石段のみ),薄墨社,斯主社,今主社,八所社,新宮社。
ほかにも境内の各所や周辺に摂社,末社が多くあり,中には船玉社,大海神社,大歳神社など『延喜式』所載の古社もある。

東大鳥居

豊臣秀頼奉納の東大鳥居
境内南東に建つ石鳥居が,慶長年間(1596-1614)に豊臣秀頼が奉納した大鳥居である。
はじめ東参道にあった。解体撤去されたが,脚の下部を修復してこの場所に再建された。
東大鳥居の近くに芸事や美容の神として信仰を集める浅沢社が鎮座する。

(大阪府大阪市住吉区住吉2丁目)
2007.11.20


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