諸国神社めぐり

岩本神社春日大社境内)

春日大社境内の岩本神社
岩本神社(いわもとじんじゃ)は,春日大社の末社である。
本殿の並ぶ区画を囲む御廊(おろう)の南西隅の外側に鎮座する。
祭神は表筒男命,中筒男命,底筒男命の住吉三神である。よって「住吉社」と呼ばれた時期もあるが,天文二十二年(1553)の文書に「岩本社」の称が見えるという。
当社の南南東700メートルの高畑町に,春日大社境外末社の「住吉社」があり,これと区別するために明治期に当社を「岩本神社」と改めたという。

背後に樹齢千年ともいう大杉(樹高23.0メートル,幹周7.94メートル)がそびえる。
鎌倉後期の『春日権現験記』に幼木の姿で描かれているという。

(奈良県奈良市春日野町160)
2017.5.25


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