諸国神社めぐり

諏訪大社(下諏訪町,茅野市,諏訪市)

諏訪大社下社春宮諏訪大社下社秋宮
(下社春宮参道,下社秋宮社殿)
上社前宮上社本宮
(上社前宮社殿,上社本宮社殿)

長野県の諏訪湖畔に鎮座する諏訪大社は,『延喜式』(神名帳)の「南方刀美神社 二座」(明神大)に当たり,現在は上社(前宮と本宮),下社(春宮と秋宮),二社四宮の総称である。
かつて「官幣大社諏訪神社」と称したが,社格制度が廃止されたため「諏訪神社」となった。しかし全国の諏訪神社の総本社であることを明示するため。昭和二十三年(1948)に「諏訪大社」と改称した。
祭神は,上社本宮が建御名方神,上社前宮が八坂刀売神,下社が建御名方神と八坂刀売神で,下社は八重事代主神を配祀する。
諏訪大社の発祥は,おそらく太古からの原住民の信仰にあると思われる。しかし,ヤマトの神と関係づける物語が創作された。すなわち,諏訪大社の主祭神である建御名方神は,葦原国を支配していた大国主の子で,父の大国主が国譲りを承諾したにもかかわらず建御名方は抵抗し,アマテラスが派遣した建御雷神に敗れて諏訪の地に追いつめられ服従を誓ったとするものである。

また,上社の場所と下社の場所はかなり離れており,またそれぞれに二宮があることなどから,元来別の部族の祭神が「諏訪神」として統一されたのかもしれないが,詳細不明。
諏訪信仰とは?

上社本宮
左右に片拝殿が連なる「諏訪造り」と呼ばれる独自の様式は,諏訪地域の多くの神社で見られる。

(長野県諏訪郡下諏訪町,長野県茅野市,長野県諏訪市)
2009.8.26, 2009.8.27


長野県神社めぐり