諸国神社めぐり

長幡部神社(上里町長浜〈ながはま〉)

長幡部神社正面
長幡部神社(ながはたべじんじゃ)は,JR(八高線)群馬藤岡駅の東南東2.5キロメートルに鎮座する。
創立年は不詳。「延喜式」所載の武蔵国賀美郡の「長幡部神社」だと考えられているが,天正年間(1573-1591)の兵火によって古記録が失われている。
伝承では,神流川の洪水のため天永年間(1110-1112)に現在地に遷したという。
祭神は,大根命,姫大神,罔象女命の三説がある。昭和初期まで「丹生様」「長幡五社宮」などとも呼ばれていた。
なお,当社を「延喜式」の今城青八坂稻實神社〈いまきあをやさかいなみのじんじゃ〉に比定する説,今城青八坂稻實荒御魂神社〈いまきあをやさかいなみあらみたまのじんじゃ〉に比定する説,今城青坂稻實池上神社〈いまきあをさかいなみのいけがみのじんじゃ〉に比定する説がある。いずれも同じ武蔵国賀美郡の神社である。
長幡部神社社号標長幡部神社社殿内部
大正二年(1913)に稲荷神社(海老ケ窪),諏訪神社(中長),皇大神社(柳町)を合祀した。
現在の祭神は,天羽槌雄命,埴山姫命,菅原道真,倉稲魂命,建御名方命,大日孁貴命である。

長幡部神社周囲の景観
周囲は田園地帯である。

(埼玉県児玉郡上里町長浜)
2006.11.18


関東神社めぐり