諸国神社めぐり

大井神社(京都市右京区嵯峨天龍寺造路町〈さがてんりゅうじつくりみちちょう〉)

大井神社社頭
大井神社(おおいじんじゃ)は,京福電鉄(嵐山本線)嵐山駅の南100メートルに鎮座する。
創立年代は不詳であるが,秦氏が当地を開拓した際に治水の神として祀ったのが発祥とも伝える。
大堰川(桂川)の守り神,また商売繁盛の神として進行を集めている。
明治十年(1877)村社に列せられた。
現在の祭神は宇賀霊神である。
当社を『延喜式』(神名帳)の「大井神社」(乙訓郡十九座の一)とする説がある。
『式内社調査報告』(第一巻)が引く『神社覈録』は「当社は松尾神社の末社「堰神」を祭ることで「大井社」と称しているのであり,「大井」はこのあたりの地名ではない。『延喜式』の「大井神社」は廃れたと思われる」(大意)と,当社を「式内社」とすることを否定している。
大井神社社殿大井神社社殿
現社殿は野宮神社(右京区嵯峨野々宮町)の旧社殿を移築したものである。

大井神社境内小祠
境内に小祠がある。

(京都府京都市右京区嵯峨天龍寺造路町)
2019.9.25


京都神社めぐり