諸国神社めぐり

晴明神社(上京区晴明町〈せいめいちょう〉)

晴明神社社頭
晴明神社(せいめいじんじゃ)は,陰陽師として名の高い安倍晴明(あべのせいめい,921-1005)を祀る神社である。
晴明の系譜は明らかでない。阿倍御主人(あべのみうし,635?-703)の子孫とも,また阿倍仲麻呂(698-770)の子孫ともいう。 摂津国阿倍野で生まれたともされるが,幼少期の事績はよくわからない。
陰陽師の賀茂氏に就いて陰陽道と天門道を学んだという。
師の没後からしだいに頭角をあらわし,天文博士となった。村上天皇,花山天皇,一条天皇や藤原道長などの信頼が厚かった。
一条天皇の病気平癒や旱魃時の雨乞いで力量を発揮して注目された。
死後,一条天皇の命によって現在地(屋敷跡)に神社が創立された(1007年)。
応仁の乱の後は衰微したが,昭和二十五年(1950)に敷地が拡張されて復興をとげた。

晴明神社二の鳥居
晴明神社社殿晴明神社本殿
現在の本殿は明治三十八年(1905)の造営である。
晴明神社摂社
本社の隣に齋稲荷社(いつきいなりしゃ)が祀られている。祭神は倉稲魂命ほか二柱である。
提灯には「天満社」「地主社」とあるがその詳細不明。

(京都府京都市上京区晴明町806)
2018.12.18
晴明神社 〜陰陽師 安倍晴明公をお祀りする晴明神社〜(公式サイト)


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