綺原座健伊那太比賣神社（木津川市山城町綺田山際〈やましろちょうかばたやまぎわ〉）

綺原神社（かんばらじんじゃ）と通称される綺原座健伊那太比賣神社（かんばらにますたていなだひめじんじゃ）は，JR（奈良線）棚倉駅の北1.4キロメートルに鎮座する。
当社は『延喜式』（神名帳）所載の「綺原坐健伊那大比賣神社」とされているが，明治以前は「梶原社」と表記し，周辺では梶原景時（源頼朝の臣）の霊を祀るとされていた。
当社の起源は明らかでないが，織物技術者の氏神とする伝承があり，秦氏一族が創祀にかかわるとも考えられる。
祭神は健伊那太比賣である。
明治六年（1873）に村社となった。

境内には本社のほかに多くの社殿が並んでいる。

瓦葺の開放的な拝殿の奥に本殿が建っている。

本社の右に天神社がある。明治二十三年（1890）に他所から移されたものである。

本社の左に蛭子神社と天照皇大神宮の小祠が並んでいる。

奥から，春日神社，市杵嶋姫神社，九元神社，天神社，倉稲魂神社，春日神社，遥拝所（石碑），牛像。
参道に立つ「綺原神社由来」には「天神社及び八王子社を併せおまつりしております」とあるが，八王子社は確認できなかった。

（京都府木津川市山城町綺田山際16）
2018.11.14

京都府南部神社めぐり