諸国神社めぐり

浅野川稲荷神社(金沢市並木町〈なみきまち〉)

浅野川稲荷神社正面
浅野川稲荷神社は,浅野川の左岸,浅野川大橋と梅の橋の中間に鎮座する。
祭神は稲荷大神で,ほかに日吉社,金毘羅社,天満宮を合祀している。

富樫義高(加賀の関守)が石川郡久安村(現在地の南西約4キロメートル)に京都の伏見稲荷を勧請したのが当社の起源である。
天正年間に金沢城の東に遷り,さらに慶安四年(1651)に現在地に遷座した。
明治に至って衰微し,さらに二度の洪水に襲われたが,昭和三十五年(1960),有志の奔走によって境内が整備された。(以上は小原八郎「浅野川稲荷神社由緒」によるが,異説もあるようである。)

浅野川稲荷神社拝殿向拝細部浅野川稲荷神社社殿額
拝殿の額には「正一位稲荷大明神・日吉二宮大権現」と書かれている。

浅野川稲荷神社狛犬(吽像)浅野川稲荷神社狛犬(阿像)
狛犬は嘉永元年(1848)の奉納である。阿像は舌を出している。

浅野川に架かる梅の橋
社地の前を浅野川が流れ,少し上流に「梅の橋」が架かる。

(石川県金沢市並木町)
2011.9.18


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