諸国神社めぐり

白山比咩神社(白山市三宮町〈さんのみやまち〉)

白山比咩神社鳥居
白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)は,北陸鉄道(石川線)鶴来駅の南東3キロメートルに鎮座する。
祭神は白山比咩大神(菊理媛尊)である。
当社の南方40キロメートルに聳える白山に対する太古の畏敬がその起源である。その信仰が菊理媛と結びついた経緯ははっきりしない。
平安時代に仏教と融合して信仰が拡大し,加賀,越前,美濃にそれぞれ信仰拠点が形成された。しかし当社だけが『延喜式』に記載されていたことにより,当社が白山信仰の総本社となった。
→参考:白山信仰とは?

白山比咩神社参道白山比咩神社鳥居
神域へ続く長い参道の途中に琵琶滝と呼ばれる清浄な流れがある。
白山比咩神社外拝殿白山比咩神社外拝殿向拝白山比咩神社拝殿額
大正九年(1920)造営の拝殿は,檜造りの端正な姿をしている。
昭和五十七年(1982)に社殿の増改築があり,奥に拝殿・幣殿が新築されたため,現在は「外拝殿(げはいでん)」と呼ばれている。
白山比咩神社直会殿屋根白山比咩神社直会殿屋根
外拝殿から直会殿(なおらいでん),拝幣殿と続き,その奥に本殿がある。平入りの本殿の屋根がわずかに見える。
本殿は,明和七年(1770)に加賀藩の第十代藩主前田重教(まえだしげみち)の寄進である。

白山比咩神社境内の白山奥宮遥拝所
神門の近くに,白山山頂を拝むための白山奥宮遥拝所がある。
白山三山(大汝峰,御前峰,別山)に擬した岩が祭られており,毎月の1日と15日に遥拝がおこなわれる。
白山比咩神社境内の荒御前神社
神門の外に荒御前神社がある。祭神は荒御前大神,日吉大神,高日大神,五味島大神である。
荒御前大神は,神功皇后の朝鮮攻略のさいの守護神である。4月15日に荒御前社常例祭(あらみさきしゃじょうれいさい)がおこなわれる。

(石川県白山市三宮町ニ105-1)
2011.9.17

北陸鎮護の大社 白山本宮・加賀一ノ宮 白山比咩神社(公式サイト)


石川県神社めぐり