諸国神社めぐり

三ツ石神社(盛岡市名須川町〈なすかわちょう〉)

盛岡市名須川町三ツ石神社社頭
三ツ石神社は,JR(東北本線)盛岡駅の東北東1.7キロメートルに鎮座する。周囲には古刹が多く,当社は東顕寺(1384年開基,曹洞宗)に隣接する。
創立年月は不詳であるが,一説に県内最古の神社とも言われる。
当社を有名にしているのは境内の巨岩である。この奇観に対する古代人の畏怖の念から,自然にここが神霊の地となったのでろう。
当社にかかわるよく知られている伝説に「鬼の手形」がある。
いわく,かつて「羅刹」と称する鬼が住民を悩ましたが,住民の祈りを聞いた三ツ石の神が鬼を捕らえ,岩に縛りつけたところ,鬼は二度と悪事をしない誓いとしてこの岩に手形を押した。「岩手」の名の由来である,と。
盛岡市名須川町三ツ石神社社殿盛岡市名須川町三ツ石神社社殿額
祭神は少彦名尊と稲荷大明神である。
盛岡市名須川町三ツ石神社本殿盛岡市名須川町三ツ石神社の巨岩
本殿の横から三つの巨岩を見おろす。
盛岡市名須川町三ツ石神社の巨岩

(岩手県盛岡市名須川町2-1)
2017.6.28


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