諸国神社めぐり

白山神社(平泉町平泉衣関〈ひらいずみころものせき〉)

中尊寺境内白山神社参道
白山神社は中尊寺の境内に鎮座する。金色堂の北方約300メートル,境内のいちばん奥である。
嘉祥三年(850),慈覚大師円仁が中尊寺の開山と同時に,この地に勧請したという。
大師は十一面観音を作って中尊寺の鎮守「白山権現」とした。
かつて樋爪五郎季衡(奥州藤原氏の一族)の持仏の正観音(運慶作)と源義経の持仏の毘沙門天が配されていたが,嘉永二年(1849)に焼失した。
現在の祭神は伊邪那岐尊と伊邪那美尊である。
中尊寺境内白山神社社殿
中尊寺境内白山神社拝殿向拝中尊寺境内白山神社拝殿社号額
中尊寺境内白山神社社殿中尊寺境内白山神社本殿
拝殿,本殿とも流造である。

中尊寺境内白山神社能舞台
能舞台は,嘉永六年(1853)に伊達藩主(伊達慶邦〈よしくに〉)によって再建奉納されたものである。
平成十五年(2003)に国の重要文化財に指定された。

(岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関173)
2016.11.29


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