諸国神社めぐり

岡田劇場(石巻市中瀬〈なかぜ〉)

岡田劇場遠景
岡田劇場は,JR(石巻線)石巻駅の南東1キロメートル,中瀬とよばれる中洲の北端近くにあった。
江戸末期の「千葉座」を前身とする古い劇場である。明治二十四年(1891)に「岡田座」と改称した。
昭和八年(1933),東京の歌舞伎座を模して本格的な芝居小屋として新築された。
戦時中に解体されたが昭和二十一年(1946)に再建され,同二十四年に映画館「岡田劇場」となり,市民に親しまれ続けた。

大正2年、島村抱月と松井須磨子が芸術座の公演をおこなった。
昭和2年、岡田嘉子が竹内良一との駆け落ちの途中、舞台に立った。
昭和19年,尾上菊五郎(六代目)・澤村宗十郎(七代目)の特別興行がおこなわれた(一條大藏譚、菅原傳授手習鑑、紅葉狩)。
由利徹が子供の頃から無銭入場して通い続けた。
三波春夫がたくさんの人の行列を見て「3曲増やしましょう」と言った。
解説板による

岡田劇場岡田劇場正面
岡田劇場展示映写機
1953年製の映写機(フジセントラル)が展示されていた。

2011年に全面改装し「岡田座」の看板を掲げて完成したが,その5日後,震災によって姿を消した。

(宮城県石巻市中瀬3-2)
2007.9.22

オカダプランニング/岡田劇場(公式サイト)