諸国神社めぐり

箕曲中松原神社(伊勢市岩渕〈いわぶち〉)

箕曲中松原神社参道入口
箕曲中松原神社(みのなかまつばらじんじゃ)は,近鉄の宇治山田駅前に鎮座する。
創立年月は不詳であるが,長徳三年(997)の資料に社名が見える古社である。
社名の「みの」は土地の古名「美乃」「美野」とも,勢田川の屈曲を意味する「水曲(みのわ)」「箕曲(みの)」に由来するともされる。「中松原」も地名である。
現社名に定まる前は「美乃社」「箕曲社」「中松原社」「大歳社」などと称された。
主祭神は大歳神で,そのほか若雷神,大山祇神,宇迦之御魂神,蛭子神,建日丹方神,建御名方神,春日大神,八幡大神,山神,伊都岐島神,倭姫命,菅原道真公の十二神を合祀している。また,祭神不詳の地護社,箕曲社,相社,柏木社,小田社,鏡宮の六社も合祀している。
明治四年(1871)に郷社に列せられ,同八年(1875)に県社に昇格した。
箕曲中松原神社社殿箕曲中松原神社本殿

箕曲中松原神社境内の水鏡御拝所
境内に「水鏡御拝所」がある。詳細は不明だが,合祀の鏡宮にかかわるものであろうか。
箕曲中松原神社境内の楠社箕曲中松原神社境内の楠社
境内にクスの巨木があり「楠社」として祀られている。樹上に守護神の白蛇が棲むという。
箕曲中松原神社境内の水鏡御拝所
境内の怪石。
箕曲中松原神社東参道
東側(駅側)の参道入り口。右に伊勢豊受稲荷神社がある。

(三重県伊勢市岩渕1丁目14-25)
2015.9.28


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