諸国神社めぐり

風宮(伊勢市豊川町〈とよかわちょう〉)

伊勢神宮外宮境内の風宮全景
風宮(かぜのみや)は,豊受大神宮(外宮)の別宮四所のうちの一所である。
別宮の多賀宮が鎮座する丘の下に祀られている。
祭神は,級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)の二神で,元来は農業にかかわる風雨の神である。
初め,多賀宮への参道脇の小祠で祀られていたという。
弘安四年(1281)の中国朝鮮連合軍の侵略の目論見をくじいた神威により,正応六年(1293)に内宮の風日祈宮とともに「別宮」に昇格した。
伊勢神宮外宮境内の風宮
幕末の文久三年(1863)には,朝廷によって攘夷の祈願がおこなわれた。

(三重県伊勢市豊川町〈外宮境内〉)
2015.9.28


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