諸国神社めぐり

風日祈宮(伊勢市宇治館町〈うじたちちょう〉)

伊勢神宮内宮境内の風日祈宮
風日祈宮(かざひのみのみや)は,皇大神宮(内宮)の域内に鎮座する。内宮の別宮十所の内の一所である。
社地は正宮の西方約250メートルであるが,島路川(五十鈴川の支流)によって隔てられた静寂の神域である。
豊受大神宮(外宮)の域内に祀られている風宮と同じく,祭神は級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)の風の神二柱である。
『皇太神宮儀式帳』(804年)に見える「風神社」が当社であるとされる。
元来,末社相当の低い社格であったが,農耕にかかわる神であることから神事は重視されていた。
弘安四年(1281)に中国朝鮮連合軍の侵略(元寇)を退けた功により,外宮の風宮とともに昇格して「別宮」となった。
1975年9月15日,新左翼の狂妄の徒によって放火され,一部が燃えた。
風日祈宮の社殿風日祈宮の神殿
2014年12月に遷宮が完了した。

風日祈宮橋
参道と風日祈宮橋。

(三重県伊勢市宇治館町〈内宮境内〉)
2015.9.27


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