「桐生天満宮」とも呼ばれる天満宮は,JR(両毛線)桐生駅の北東1.5キロメートルに鎮座する。
景行天皇(第十二代)の時,上毛野国造が天穂日命を奉斎した「磯部明神」を起源とすると伝える。
観応年間(1350-1352),京都の北野天満宮の御分霊を合祀して「天満宮」と改称し,桐生領五十四ケ村の総鎮守となった。
初め下久方村宮内に鎮座し,天正十九年(1591)に現在地に移転した。
現在の祭神は,天穂日命,菅原道真公,祓戸四柱(瀬織津姫神,速開都姫神,気吹戸主神,速佐須良姫神)である。
参道の途中に鳥居がある。右奥は機神神社。
機神神社の石標には「桐生最古織物市場発祥地」と刻されている。
太鼓橋の向こうに神門がある。
拝殿の棟札は享和二年(1802)である。
社殿は群馬県の重要文化財に指定されており,本殿と拝殿には極彩色の華麗な彫刻が施されている。
→社殿の細部
本殿裏に末社の春日社が鎮座する。
随所に室町後期の様式を残しており,天正から慶長のころ(1573-1615)の建造と推測されている。現存する桐生市最古の建造物である。
直日神社と神明宮の社殿。
境内には,このほか財福稲荷,宝船神社も祀られている。
(群馬県桐生市天神町1丁目2-1)
2017.1.25
→関東五大天神 桐生天満宮(公式サイト)