諸国神社めぐり

香椎宮(福岡市東区香椎〈かしい〉)

香椎宮境内入り口
香椎宮(かしいぐう)は,JR(鹿児島本線・香椎線)香椎駅の南東1キロメートルに鎮座する。
伝承によれば,急逝した仲哀天皇を神功皇后が祀ったのが起源である。(仲哀天皇の急逝の事情については→住吉信仰とは?
その後,元正天皇の養老七年(723)に神功皇后の神託があり,社殿が造営され,翌年竣工し,仲哀天皇と神功皇后を祭神とした。(現在,応神天皇と住吉大神を配祀している。)
明治期,官幣大社に列せられ,現在も十年に一度,天皇から勅使の派遣がある。
香椎宮楼門香椎宮楼門の扉
参道の途中に楼門がある。
香椎宮拝殿正面香椎宮拝殿
一段高い場所に社殿が建つ。中門の奥に建つ拝殿(幣殿)は妻入りで,その奥に本殿が見える。
香椎宮本殿香椎宮本殿側面
本殿は複雑な屋根を持った独特の様式で「香椎造り」と呼ばれる。第十代藩主の黒田斉清(くろだなりきよ)が享和元年(1801)に再建したもので,重要文化財に指定されている。

香椎宮境内の武内神社
香椎宮境内の武内神社社殿正面香椎宮境内の武内神社本殿
参道の途中に忠臣として知られる武内宿禰を祭る武内神社がある。

当社の社地から100メートルほど離れた場所に,仲哀天皇崩御の地とされる古宮趾がある。

(福岡県福岡市東区香椎)
2011.3.14


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