新潟県神社探訪

河内神社(村上市肴町〈さかなまち〉)

河内神社
河内神社は,JR 村上駅の北約500メートル,肴町交差点に鎮座する。
瀬波からの道と岩船からの道がぶつかる,非常に交通量の多い場所である。
「神社明細帳」(明治十六年)に「岩船郡村上肴町 無格社・河内神社」とある。
祭神も創立年月も不明である。
伝承によると,頼仁親王(後鳥羽天皇の皇子)と従臣が逃れ来たが三面川で水難で死んだ十二人を祭るために中貝村(鍛冶町の裏)に創立し,変遷あって元和七年(1621)当地に遷座したという。
「明細帳」は境内社の稲荷神社(倉稲魂命)を記録している。
河内神社拝殿
向拝柱には鯉の彫刻が見られる。
社殿は透明なアクリル板のようなもので保護されている。わりに古そうである。

河内神社旧趾
当社はかつて約130メートル北西に鎮座したようで,その場所に「河内神社旧趾」の石碑が置かれている。
移転の時期は不明(石碑の背面に刻されているのかもしれない)。

(新潟県村上市肴町13-31)
2003.7.26


旧村上市(岩船,村上町)神社