新潟県神社探訪

湊神社(村上市七湊〈ななみなと〉)

湊神社鳥居
旧神林村の湊神社は「延喜式」所載の磐船郡の「湊神社」である。JR村上駅の南西,県道286(岩船港線)沿いの丘陵の中腹に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「岩船郡七湊村字後山 無格社・湊神社」とある。
初めは字船入場の地に鎮座したが天平六年(734)の地震によって流失し,延暦年間(782-805)に現在地に再建したと伝える。
安元年間(1175-76),後白河天皇の第三皇子・雲上佐市郎の従者七人がこの地で討ち死にし,その甲を当社に納めたので社地の小山を七甲山と呼び,当社を「七甲山湊神社」と称したという伝承がある。
往古この地には,信濃川,加治川,阿賀野川を始めとする多くの河川が集まり,港となっていたという(「越後國式内神社案内」)。
祭神は水神である速秋津日子(ハヤアキツヒコ)命で,海上交通の安全を祈願して信仰を集めていたと思われる。
(速秋津日子命は,イザナギ・イザナミの間に生まれた神。)

湊神社社殿
杉の古木に挟まれた急峻な石段を上り詰めると,頭上に社殿が見えてくる。
湊神社社殿湊神社社殿内部
拝殿内の紙提灯には「昭和二十六年」と書かれている。

湊神社境内
拝殿の奥に,さらに石段が続き,社殿らしき建造物が見える。
湊神社境内
大山祇神社のほかいくつか境内社があるが,詳細は不明。
湊神社境内湊神社境内
「神社明細帳」には境内神社として神明社(天照大神)一社を記録する。

湊神社周辺
湊神社の一帯には豊かな水田が広がっている。

(新潟県村上市七湊418,JR村上駅より徒歩30分)
2003.7.26, 2005.7.18


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